神戸新聞アドバイザーが講師に
ネット時代、新聞をどう読むか―。「新聞の読み方講座」が7月13日、三田市天神2の有馬高校であり、2年生197人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、「普段読まない分野も含め、多様で信頼できる情報を紙面から得よう」と呼び掛けた。
三好アドバイザーは「みんながSNSで知るニュースも、もともと多くが新聞記事。森羅万象が書いてある新聞をざっと読むと物知りになる」と、気軽に紙面をめくることを勧めた。
新聞の特長として、大事なことから書く「逆三角形」▽さまざまな分野のニュースがそれぞれの面に載っている「網羅性」▽一目で紙面全体が見られる「一覧性」▽事実の裏付けをして掲載する「信頼性」―などを挙げた。それらの特長を踏まえ、「逆三角形スタイルなので、見出しと前文のみ目を通せば、きのうの出来事をおおよそ把握できる。興味が広がれば記事を読み込んで詳しく知ることができる」と説明した。
「インデックスや『何面に関連記事』といった案内も参考に、関連記事も読んでほしい」と話した。
さらに「ウクライナ危機など、先が見通せない時代には正しい情報を選び、自身がよりよい未来をつくるエンジンになることがいっそう求められる」と強調。「ネット時代に多様な情報を得るには、記事を一覧できる新聞から、不得意な分野のニュースを入手するのが近道」とも話した。
新聞の網羅性を知ってもらおうと、この日の朝刊から夏を感じさせる記事や、ウクライナ危機の関連記事を探すワークショップも行った。
[写真説明]意見交換しながら、関心がある記事を選ぶ生徒たち=有馬高校
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。