7月6日、神戸新聞本社で開催、参加者45人
【参加者の感想】
奥藤 美預子・神戸市立白川小学校・横尾小学校 学校司書
大変有意義でした。
新聞を活用した教育というとイベント的な授業を思い浮かべがちなのですが(少なくとも私はそう思い込んでいました)、他校様の取り組みを知るにつれ、新聞記事をタブレットを使って日常的に配信し、週に何度か時間を決めて(朝の会や業間休みなど)視写や要約などを行い、学力を底上げするなど、日常的に新聞を活用して学びを積み重ねていく方法もあるんだな、と目からうろこが落ちるようでした。
このようなセミナーを通じて、他校様と交流させていただけたことで、改めて、司書としてできることは何かということを考えさせられました。
この情報を早速本校教員と共有し、新聞を活用した教育として私たちに何ができるかということを考えていきたいと思います。
赤木 富美子・兵庫県立山崎高校教諭
去る7月6日、NIE兵庫セミナーに参加させていただき、ありがとうございました。他校の取り組みや新聞記者の方のお話を聞けて、とても勉強になり充実した時間となりました。日頃、生徒の視野を広げようと、新聞記事を素材とした課題を作成しています。将来のことを具体的に考え始めた生徒ほど、意欲的に取り組んでくれています。人口減少に悩む宍粟市にある高校の使命としては、地域課題に関心を持つ生徒を育てていくことが急務です。新聞を利用した他校の取り組みを参考にしながら、これから探究活動として何ができるかを考えていきたいと思っています。
澤田 祥司・神戸市教委教科指導課主事
新聞教育を通して子どもたちの社会への興味、関心を高め、考えを深めようとする先生方の実践に感銘を受けた。記事を要約したり、自分の考えを書いたりする活動や、見出しやリード文を考えたり構成を考えたりする活動などを通じて、現座の子どもたちの課題となっている書く力や表現する力を育むことができると感じた。
社会全般で新聞離れが叫ばれる昨今だが、学校と社会をつなぎ、子どもたちが探究的な学びを追究していくためにも、正しい情報が掲載されている新聞は必要不可欠なものだと改めて感じた。子どもたちにとって新聞がもっと身近なものとなるよう、新聞を通して学習することのよさを発信していきたい。
伊東 広路・日本NIE学会
大手新聞社で学事支援業務を約12年間担当し、現在は日本NIE学会で私的に研さんを重ねている。
セミナーの発表で印象に残ったのは、授業内容を記者と構築した実践。NIEを検討したい教員にも、人材育成を要する新聞社にも参考になるのではないか。ICTの活用例も参考になった。情報から探究活動まで、教科横断型や単元学習を考える手法の一つとして有効だろう。新聞社もDXを進める中、次世代読者の育成のあり方を考えさせられた。
所属に分かれての意見交換は、多くの感想や意見が聞けて、新聞活用の課題や要望も共有できた。新聞社に所属する者として「もう少し現場の話を聞きたい」と感じている間に終了。自身の探究もさらに深めたい。