記事の書き方から写真の撮り方、紙面レイアウトまで、新聞の持つ表現力を学ぶ授業が6月20日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、1年生30人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。
同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。三好アドバイザーは「新聞の持つ多様な表現法は、より伝わりやすくする工夫」として、「記事は5W1Hを押さえ、初めに大事なことを書く『逆三角形』が基本スタイル」「写真は記念写真と違って、記事のテーマに沿った材料を写し込むのがポイント」などと具体例を挙げて説明した。
レイアウト上の禁止事項として、飛びおりや飛びこえ、腹切り、なきわかれ―などを挙げ、「読者が読み間違えないように工夫している」と解説した。
三好アドバイザーは「多様な表現法を使って『何を伝えるか』が大事。軍縮・平和問題や地球温暖化、感染症対策など、地球規模の課題解決に向け、若い人たちと手を携えたい」と話した。
新聞の特長である網羅性や一覧性を知ってほしいと、この日の朝刊から「夏」を感じる記事を探すワークショップも行った。
[写真説明]新聞の表現法を学んだNIE授業=伊川谷高校
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