セミナー・発表会・公開授業

2022年度NIE実践発表会 参加者の感想

 2月4日・よみうり神戸ホールで開催 参加者51人

 【参加者の感想】順不同

 川崎 芳徳・県立須磨友が丘高校校長

 このたびは、大変お世話になりました。素晴らしい発表の舞台を与えていただけましたこと、深く感謝申し上げます。

 岸本総局長様の、わかりやすく、「なるほど!」と目から鱗のお話。そして、心打たれる投稿のご紹介と、実に学び多いご講演でした。

 そして、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校に夜間中学校・・・実に多様な生徒の取組を見させていただくことができました。新聞を通した学びの輪がますます広がり、「『人として』いかに生きていくのか」のヒントや、そのエネルギーを、互いに供給しあえる関係を、さらに確立していくことの重要性を実感しました。

 ありがとうございました。

 齋藤 隆夫・神戸市立いぶき明生支援学校教諭

 先日は、NIE実践発表会に参加させていただき、ありがとうございました。このような貴重な機会に参加できたことをうれしく思います。小学校や高等学校、特別支援学校や夜間中学校まで多校園種にわたる実践が聞けて大変勉強になりました。

 個人的になりますが、以前、阿部先生(丸山中学校西野分校)と同じ学校に勤めていたこともあり、夜間中学校の取り組みに非常に興味を持ちました。

 学ぶことへの意欲の引き出し方や、発見から共感し、ともに学び合う姿に感動いたしました。新聞を通した学びには、とても多くの学びがあることに改めて驚かされました。

 今回学んだことを自分自身の取り組みに生かしていきたいと思います。

 本当にありがとうございました。

 古米 弘明・神戸市教育委員会事務局教科指導課担当係長

 各校の実践発表をすべて聞くことができて良かったです。

 特別支援学校と夜間中学校においては、教育に新聞をどのように取り入れるのかについての発表でその取り組みについて関心を持って聞かせていただき、そして感心いたしました。

 特別支援学校の「まずは新聞に触れてみる」という取り組みはどの学校においても実践できることだと思いました。

 夜間中学校の「新聞がどのように生徒に見えているのか」という教師の気づきから、活字を読むことを苦手に感じている生徒に対して、どのようにすれば、情報を手に入れて考えたり、理解したりすることができるかという視点できめ細やかな取り組みを行っていました。

 小学校と高等学校については、防災をテーマとしたに取り組みでしたが、これ以外にもいろいろなテーマを取り扱うことができるため、どの校種においても今後の新聞教育を考える手掛かりとなりました。

 西宮市の中学校の取り組みは新聞を通して生徒が工夫や発想をいだき、そこで見いだした考えを社会へ発信して、関与していくというものでした。新聞教育を今後発展させていく上で、その在り方の一例を示した取り組みであったと感じました。

 各学校の特色ある取り組みは、神戸にとどまらず、日本へ、さらには世界へと発信できる内容であり、そのことに感銘を受けました。

 4校の新聞教育に携われた先生方に改めて敬意を表します。ありがとうございました。

 若生 佳久・日本新聞協会NIEアドバイザー(明石市立大久保小学校教諭)

 一番印象に残ったのは、なんといっても夜間中学校の実践です。外国籍の人への実践は、小学校低学年の実践に通じるものがたくさんあります。あの実践をヒントに低学年では、どのような授業ができるのかを考えてみるのも面白いなと思いました。

 また、特別支援学校の実践もやってみたいとも思いました。特に、1面にシールを貼るといういうのがすぐにできて子どもへの社会への関心を高めるにも効果があると思いました。

 再任用ですから、来年度担任も怪しいところですが、担任をもてればやってみたいなと思いました。

 赤松 三菜子・兵庫県NIE特任アドバイザー(神戸市立高倉中学校校長)

 「教科学習にNIEをプラスする!」と銘打って行われたNIE実践発表会では、多種多様な興味深い実践報告がありました。

 記者講演では、読者投稿欄の魅力を発信していただき、まさに学習の場を開く契機としてオープニングにふさわしい内容でした。

 特別支援学校でのNIE、小高連携のNIE、夜間中学校のNIE、大学や企業と連携する中学校のNIE、どれもが新聞の力を大いに活用して学習の場を開き、学びのセーフティーネットにアクセスしている実践でした。

 先生方の発表はもちろん素晴らしかったですが、なかでも高校生の発表は秀逸でした。未来を担う世代がNIEを通して社会に関心を寄せ、自他の思いに触れることは、人と人がつながる温かい社会を創り出すことでしょう。

 本年度のNIE実践指定校の発表がさらなる発展を遂げ、今後のNIE実践につながることを大いに期待しています。

 井上 幸史・日本新聞協会NIEアドバイザー(姫路市立城北小学校教頭)

 「社会へアクセスする端子・セーフティーネットとして」のNIEについて、人と人・個人と社会・知識と体験・過去と未来...など、様々な要素をつなぐ役割を果たしていることを4つの実践を通して学ぶことができました。

 NIEアドバイザーとして勉強になりました。ありがとうございました。

 坂本 多津子・県立有馬高校教頭

 このたびの発表会では、はじめに、秋田会長様のごあいさつを通して、生徒と社会をつなぐことをはじめとする、NIEの意義について学ばせていただくことができました。

 次に、新聞エッセー投稿についてのご講演では、エッセー投稿記事をふまえてご説明くださり、その記事に感銘を受け、エッセー投稿の奥深さを知ることができました。

 続いて、実践発表においては、特別支援学校、夜間中学校、中学校、高等学校と多様な校種における発表を拝聴させていただくことができましたが、それぞれの学校において、日々の教育活動に生かしたいと思える多くの事例がありました。なかでも、県立須磨友が丘高等学校においては、NIEを中心として、地域とつながり、兵庫の課題である「防災」の取り組みに発展されたことは素晴らしいものであり、大変刺激を受けました。

 全体を通して、NIEの教育的意義と今後の広がりが未知数であることを感じております。