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【寄稿】須磨友が丘高×横尾小の公開授業を終えて

 ※1月23日の須磨友が丘高校×神戸市立横尾小学校の公開授業を担当した、須磨友が丘高校の岩本和也教諭に、ねらいや展望をご寄稿いただきました。

◇ねらい

 阪神・淡路大震災が起きた当時の新聞記事・報道写真・ラジオ放送の放送記録を題材として、「震災が起きた時に想定される被害」「必要な支援」等の情報を読み取り、小学生が友だち同士や高校生と話し合うことにより、「自分たちに何ができるか」を考えることができる。

 また、小学生のグループに高校生がファシリテーター役として入ることで、相互に意見交流を行い、互いに学びを深めることができる。

◇授業の感想

 小学生は題材となる新聞記事等をじっくりと読み、高校生の問いかけに応じて懸命に考え、意見を出す姿が見られた。戸惑っている児童に対しては、高校生がかみ砕いて説明したり、問いかけ直したりすることで、小学生も学習を進めることができていた。

 震災を経験する世代が少なくなる中、阪神・淡路大震災を経験していない高校生が、自分たちよりも下の世代の子どもたちに震災の経験を語り継いでいくことにも意味があったと考える。

◇今後の展望

 本授業では、小学生の児童に震災について考えるきっかけを与えることはできた。高校生からは、帰宅後に保護者の方と震災について話してみてほしいとの呼びかけがあった。防災に関する意識や行動がどのように変化していくのか、再度授業を行うことも検討したい。

 また、高校生が小学生に教える授業は、相互に学びがあったと思う。防災に関する授業に関わらず、今後も継続して、このような小高が連携する機会をつくっていきたい。