記者派遣

播磨の戦争遺跡を通し平和を学ぶ 姫路・大塩小6年

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 「播磨の戦争遺跡と平和の遺産」をテーマにした授業が12月6日、姫路市大塩町汐咲2の大塩小学校であり、6年生71人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。三好アドバイザーは祖父が戦死していることや、小学生のときに沖縄が米国から返還された記憶をたどり、「新聞記者になった原点は、世界の平和を願う気持ち」と話した。

 太平洋戦争時、姫路空襲や明石空襲で犠牲になった人たちを悼み、各地に立つ慰霊碑を紹介。「戦争の記憶を受け継ぐ遺跡を大切にしたい」と力を込めた。

 太平洋戦争末期、特攻隊が編成された鶉野(うずらの)飛行場跡にある平和学習拠点施設「Sora(そら)かさい」(加西市)も紹介。展示品のひとつ、出撃命令を待つ隊員たちの絶筆が書かれた落下傘の話に、児童たちは熱心に耳を傾けていた。

 三好アドバイザーは児童たちに「ロシアによるウクライナ侵攻から9カ月がたった。すべての命は等しく尊い。停戦に向け、兵庫からできることを考えよう」と呼び掛けた。

[写真説明]戦争の取材から得た教訓を話す三好アドバイザー

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。