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生徒が「選挙」学ぶ 南あわじ・広田中で主権者教育の授業

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 南あわじ市広田中筋の広田中学校で10月21日、選挙の仕組みや意義を考える「主権者教育」の授業があり、模擬投票と選挙報道の解説で1票の重さを学んだ。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。3年生48人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 模擬投票は「50歳以下の選挙権廃止」と「大学学費無償化」をテーマにした。生徒たちは10代、20代、40代、60代、80代を代弁する意見を出し合った。三好アドバイザーは、投票率や投票者の年代比で選挙結果が変わる可能性を指摘し、「投票に行かなければ、若い世代の意見は届かない」と呼びかけた。

 政策課題についても話し合った。生徒たちは「新型コロナウイルス禍で赤字の店が増えていると知り、経済に興味を持った」などと発表した。三好アドバイザーは、「各政党の主張を新聞やネットで調べ、将来の選挙に向けて引き出しをつくっておいてほしい」と話した。ロシアによるウクライナ侵攻にも触れ、「未来を描けるリーダーを選ぶ必要がある」と訴えた。

 教育に関心を持ったという上田梗介さん(15)は、「投票すれば若者も社会を変えられると知った」と話した。(荻野俊太郎)=22日付神戸新聞朝刊淡路版

[写真説明]選挙の仕組みを学ぶ生徒たち=広田中

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。