記者派遣

新聞の読み方、生かし方紹介 神戸・須磨区の夜間中学生徒らに

220916maruyamatyuuugakunisinobunnkou.jpg神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞の読み方を学ぶ授業が9月16日、神戸市須磨区大黒町5の夜間中学・丸山中学校西野分校であった。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、約20人が耳を傾けた。

 同校は経済的事情で学校に通えなかった人や、外国籍の人らが学び、日本語の習熟度も個人差がある。まず三好シニアアドバイザーは、「最初の段落と見出しを読めば、記事の要点が分かります」とこつを伝えた。

 生徒に中国やネパール出身の人がいることにも配慮。中国・四川大地震、ネパール地震といった関心を持ちそうな題材を取り上げて、記事を紹介。さらに阪神・淡路大震災の反省に続き、今後、発生の可能性が高い南海トラフ地震に触れ、予想される津波の高さを示し、災害の知識や備えの大切さを説いた。

 秋らしい記事を生徒が選ぶワークショップもあった。クリ、ナシ、カニといった県内各地の味覚、中秋節で踊る人の写真を見て、母国の文化と比べた。授業を受けた長田区の木下チェリーさんは「いつも自分が読めるところを選んで読んでいます。今日は兵庫の秋の食物を知れて楽しかった」と笑顔を浮かべた。(斎藤 誉)=19日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]秋らしい記事を講師と共に吟味する生徒=神戸市須磨区大黒町5、丸山中学西野分校

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