2022年9月アーカイブ

■尼崎市立立花南小学校(9月21日、対象・5年生108人) 神戸新聞阪神総局の浮田志保記者が授業を行った。児童たちは新聞の掲載された記事を題材に、見出しを付けることに挑戦。分かりやすい記事の書き方についても学んだ。浮田記者はペンやノートパソコンなど、新聞記者にとっての七つ道具も紹介した。

児童の感想

■神港学園高校(9月13日、対象・2年生17人) 神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「あなたにとってウクライナ問題とは」と題して授業を行った。生徒たちは「戦争終結に向け、私たちにできること」を話し合った。東西冷戦時代から今日までの歴史的経緯や、有事の新聞の読み方も学んだ。

生徒の感想

■姫路市立大塩小学校(9月27日、対象・6年生72人) 産経新聞神戸総局姫路駐在の小林宏之記者が「新聞を読んでみよう」と題して授業を行った。新聞の読み方や記者の役割について説明。小林記者が同校のある大塩町で取材したノジギクの群落や初盆提灯の記事を示し「地域に誇りをもとう」と呼び掛けた。 

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 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、姫路市立大塩小学校(同市大塩町)で9月27日、産経新聞神戸総局姫路駐在の小林宏之記者が、6年の2クラスで授業を行った=写真。児童たちは、普段あまり出会う機会のない新聞記者の話に耳を傾けた。

 今年度、日本新聞協会からNIE実践校の指定を受けた同校では、校内に新聞コーナーを設けたり、6年生が修学旅行をテーマにした新聞を製作したりしている。それでも、新聞が身近な存在でない児童が多いことから、この日は「新聞を読んでみよう」と題して授業が行われた。

 小林記者は、新聞社の仕組みやそれぞれの部署、記者の役割などを説明。自身の職歴と取材に使うツールの変化なども合わせて紹介した。「ワープロ」「ポケベル」「iモード」などの語句にぽかんとする児童たち。小林記者は大塩町で取材したノジギクの群落や七夕飾り、初盆提灯などの記事を示し、「この町にはニュースがいっぱい。豊かな自然や独特の伝統文化を誇りに思って」と呼びかけた。=28日付産経新聞朝刊阪神・神戸版、播州版、但丹版、淡路版

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

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神戸新聞記者が講師に

 新聞記者の仕事について学ぶ授業が、尼崎市立立花南小学校(三反田町2)であった。神戸新聞阪神総局の浮田志保記者(24)が講師を務め、5年生108人が分かりやすい記事の書き方や見出しの付け方などを学んだ。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校で、学校教育に新聞を積極的に取り入れている。

 授業では、始めに浮田記者が、ペンやノートパソコンなど新聞記者にとっての七つ道具を紹介。その後、児童は、新聞に掲載された記事を題材に、見出しを付けることに挑戦した。浮田記者の「第一段落の内容を参考にして」とのアドバイスを基に、記事を何度も読み返しながら適切だと思う見出しを考えていた。

                         ◆

 学校で壁新聞などを作ろうとしている児童のみなさんに、よい見出しの付け方を教えたい...。とはいえ、私自身、まだ入社2年目。授業に向けての準備には、新聞記事の基本について改めて学び直しながら約1週間を使いました。
 講師をすること自体が初めてでとても緊張しましたが、こちらが思っていた以上に子どもたちが新聞や記者について高い関心を持っていることが分かり、驚きと喜びを感じた時間でした。将来、一緒に働くことができたらうれしいな。=9月22日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]新聞を読み込む児童(立花南小学校提供)

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

■神戸市立丸山中学校西野分校(9月16日、対象・1~3年生約20人) 神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが授業を行った。外国出身者の多い夜間中学での授業。新聞の読み方を伝えたほか、記事から兵庫の「秋」を探すワークショップを通し、折々の風物詩を伝える新聞の一面に触れてもらった。

生徒の感想

220916maruyamatyuuugakunisinobunnkou.jpg神戸新聞アドバイザーが講師に

 新聞の読み方を学ぶ授業が9月16日、神戸市須磨区大黒町5の夜間中学・丸山中学校西野分校であった。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、約20人が耳を傾けた。

 同校は経済的事情で学校に通えなかった人や、外国籍の人らが学び、日本語の習熟度も個人差がある。まず三好シニアアドバイザーは、「最初の段落と見出しを読めば、記事の要点が分かります」とこつを伝えた。

 生徒に中国やネパール出身の人がいることにも配慮。中国・四川大地震、ネパール地震といった関心を持ちそうな題材を取り上げて、記事を紹介。さらに阪神・淡路大震災の反省に続き、今後、発生の可能性が高い南海トラフ地震に触れ、予想される津波の高さを示し、災害の知識や備えの大切さを説いた。

 秋らしい記事を生徒が選ぶワークショップもあった。クリ、ナシ、カニといった県内各地の味覚、中秋節で踊る人の写真を見て、母国の文化と比べた。授業を受けた長田区の木下チェリーさんは「いつも自分が読めるところを選んで読んでいます。今日は兵庫の秋の食物を知れて楽しかった」と笑顔を浮かべた。(斎藤 誉)=19日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]秋らしい記事を講師と共に吟味する生徒=神戸市須磨区大黒町5、丸山中学西野分校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

 教育現場での新聞活用を探る「第10回近畿NIEフォーラム」(日本新聞協会、近畿2府4県のNIE推進協議会主催)が8月18日にオンラインで開かれ、各地から教員ら65人が参加した。

 ワークショップは、有馬進一さん(元公立中学校総括教諭、日本NIE学会理事)を講師に「新聞でSDGsの授業をデザインする」を行った。220818arimasdgs.PNG

 有馬さんは、未来のあるべき姿から今の自分の行動を問うSDGsの思考と、多様なジャンルの最新情報から課題を知る新聞の力を掛け合わせることで、「持続可能な社会の創り手」(学習指導要領)を育むことにつながると強調。参加者は朝日新聞社の「ペタッとSDGs新聞学習ふせん」やワークシートを使い、同じ新聞紙面を基に、記事内容と17の目標との関連を考えた。オンラインのチャット機能を使い、気付きや感想を伝え合って交流した。

 兵庫県からの実践発表では、養父市立宿南小学校の栄羽麻里教諭らが、神戸、但馬、淡路の小規模小学校4校による新聞の合同製作について発表。栄羽教諭は「小規模校でもオンラインを使えば、児童たちは他校とつながり、見聞を広められる」と話した。220818syukunakisyou.jpg

 和歌山県立熊野高校の「Kumanoサポーターズリーダー部」の生徒たちは、地方紙と連携し、自動体外式除細動器(AED)の普及を図る取り組みを紹介した。220818kumanokoukou.PNG

[写真㊨㊤]ワークショップ「新聞でSDGsの授業をデザインする」=Zoom画面から[写真㊧㊤]小規模校による新聞の合同製作について、オンラインで発表する兵庫県養父市立宿南小の栄羽麻里教諭[写真㊨]地方紙と連携した和歌山県立熊野高校の取り組み=Zoom画面から

石﨑 立矢(京都府NIE推進協議会事務局長)、三好 正文(兵庫県NIE推進協議会事務局長)(2022年9月18日)

※日本新聞協会NIEサイトには、同協会NIEアドバイザーの近藤隆郎・神戸山手女子中学高校元教諭のリポートが掲載されています。リポートはこちら

 

■クラーク記念国際高校芦屋校(9月2日、対象・1年生89人) 神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「主権者教育」の授業を行った。「投票に行くことが、外交や防災対策に若者の意見を反映させる近道」と強調。生徒たちは「どの政治課題に関心があるか」を考えるワークショップも体験した。

生徒の感想

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 ロシアによるウクライナ侵攻から半年がたった。「あなたにとってウクライナ問題とは」をテーマにした授業が9月13日、神戸市中央区山本通4の神港学園高校であり、2年生17人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちは数人ずつのグループに分かれ、「戦争終結に向け、わたしたちに何ができるか」を話し合った。「人道支援のためウクライナに寄付する」「人道支援団体にボランティアとして参加する」「避難民の受け入れをいっそう進める」などの意見が出た。

 生徒たちは、東西冷戦終結(1989年)に貢献し、先日死去したソ連最後の最高指導者・ゴルバチョフ氏に関する新聞ワークシートに取り組んだ。三好アドバイザーは、東西冷戦時代から今日に至るまでの歴史を説明し「世界を分裂させないためには、先を見通した歴史的想像力が求められる」と話した。

 三好アドバイザーは有事(非常事態)の新聞の読み方にも触れ、記事を読み比べ、根拠をより明確にする▽歴史的経緯と関連づける▽自分ごととして考えるーなどを勧めた。

[写真説明]戦争終結に向け、日本人にできることは何か―。意見を交わす生徒たち=神戸市中央区山本通4、神港学園高校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

■神戸市立白川小学校(9月9日、対象・5年生66人) 産経新聞神戸総局の入沢亮輔記者が「新聞って楽しい」と題して授業を行った。新聞社の組織や新聞記者の働き方を紹介し、実際の紙面を見せながら各面の記事の違いも解説。「新聞のいろんな記事に目を通せば。世の中のことが分かるようになる」と話した。

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 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、神戸市立白川小学校(神戸市須磨区)で9月9日、産経新聞神戸総局の入沢亮輔記者が5年生2クラスを対象に授業を行った=写真。児童らは普段聞けない新聞記者の話を真剣にメモしながら聞いていた。

 「新聞って楽しい」というテーマで新聞社の組織や新聞記者の働き方、新聞の作り方などを紹介。実際の新聞紙面を見せながら、各面に掲載される記事の内容の違いなどを解説した。

 記者のかばんの中身を当てるクイズもあり、児童らは「録音機」や「ボールペン」などと正解を答えていた。入沢記者が実際に自身が使用しているノートを取り出すと、児童らは「たくさん書いてある」と興味深そうに見ていた。

 授業の最後には「自分の気になる記事から読んで、その近くにある記事にも目を通すと世の中のことが分かるようになる」と新聞を読む大切さを呼び掛けた。

 参加した吉田海翔くん(10)は「新聞記者がしていることや、持ち歩いているものを知ることができて楽しかった」と笑顔で話していた。=10日付産経新聞朝刊阪神・神戸版

 児童の感想 山下美結さん(10)「危険な仕事もあるのに『記者をやめたいと思ったことはない』という言葉に感動した」、酒井蒼太君(10)「大地震の現場取材の体験談を聞いて、大変な仕事だなと思った」、藤澤歩澄君(10)「新聞記者の一日のスケジュールなどを知って興味がわいた」

※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

 

■伊川谷高校(9月9日、対象・3年生12人) 神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「18歳成人のあなたへ」と題して授業を行った。「社会の出来事に関心を持ち、共感したり疑問に感じたりすることが大切」と強調。記事の読み比べや自分ごととして考えるなど、有事の新聞活用法にも触れた。

生徒の感想

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 「18歳成人のあなたへ」と題した授業が9月9日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、3年生12人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、「世の中の出来事に関心を持ち、共感したり疑問に感じたりすることが大切」と話した。

 ロシアによるウクライナ侵攻や新型コロナウイルス禍、震災など有事の新聞活用法にも触れ、「記事を読み比べるなど、より多くの情報を入手し、自分ならどうするかを考えよう」と呼びかけた。

 受講生には看護職を目指す生徒が多く、双子の姉の森田そらさん(18)は「成人としてコミュニケーション力を身につけ、よい看護師になりたい」、妹のうみさん(18)は「災害報道の大切さが分かった。自ら考え、行動できる人になりたい」とそれぞれ話していた。=10日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]最近のニュースを知ろうと新聞ワークシートに取り組む生徒=伊川谷高校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 1票の意義を考える「主権者教育」の授業が9月8日、県立播磨特別支援学校(たつの市揖西町中垣内)であり、就業技術科の3年生31人が参加した。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、若者が投票する重要性を伝えた。

 今夏の参院選で10歳代の投票率(選挙区、抽出調査)は34・49%となり、全体の投票率52・05%を大幅に下回った。

 三好アドバイザーは参院選を例に、世論調査や出口調査など、新聞の社会的任務である選挙報道について説明。国の予算額から「1票の価値」を換算する実践や、選挙シミュレーションゲームを通じ、「選挙に行くのは自分たちのため」ということを体感してもらった。

 さらに、「ロシアのウクライナ侵攻から半年がたった。国が進める外交や危機管理に若者の意見を反映させるには投票に行くのが近道」と呼び掛けた。

[写真説明]選挙シミュレーションゲームを通じて1票の意義を考える生徒たち=播磨特別支援学校

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

■播磨特別支援学校(9月8日、対象・3年生31人) 神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「主権者教育」の授業を行った。今夏の参院選を例に、新聞の社会的任務である選挙報道について説明。選挙シミュレーションゲームなどを通じ「投票するのは自分のため」ということを体感してもらった。

生徒の感想

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 1票の意義を考える「主権者教育」の授業が9月2日、芦屋市公光町のクラーク記念国際高校芦屋キャンパスであり、1年生89人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 今夏の参院選で10歳代の投票率(選挙区、抽出調査)は34・49%となり、全体の投票率52・05%を大幅に下回った。同校は日本新聞協会のNIE実践指定校で、選挙権を得る18歳を前にした生徒に「主権者とは何か」を考えてほしいと授業を企画した。

 三好アドバイザーは、ウクライナ情勢や頻発する自然災害に触れ、「投票に行くことが、外交や防災対策に若者の意見を反映させる近道」と強調した。

 生徒たちは、選挙シミュレーションゲームや「どの政治課題に関心があるか」を考えるワークショップも体験。生徒たちが挙げた課題は、安全保障や子育て、雇用問題など多岐にわたった。

 菊地浩美さん(16)は「コロナ下に新聞を読む機会が増えた。社会の動きに関心をもっていきたい」と話した。=3日付神戸新聞朝刊阪神版

[写真説明]ワークシートから関心のある政治課題を選ぶ生徒たち=クラーク記念国際高校芦屋キャンパス

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。