記者派遣

新聞からウクライナ侵攻を考える 神戸・伊川谷高3年

220418ikawadanikou.JPG

神戸新聞アドバイザーが講師に

 ロシアによるウクライナ侵攻と新聞報道をテーマにした授業が4月18日、神戸市西区伊川谷町長坂の伊川谷高校であり、3年生41人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 生徒たちはウクライナとロシアの歴史やロシア軍の侵攻状況などを予習し、授業に臨んだ。

 三好アドバイザーは、有事(国家の非常事態)におけるメディアリテラシー(メディアの情報を正しく見極める技術)を身につけるため、関連記事にざっと目を通し、全体像をつかむ▽各メディアの記事を読み比べ、視点の違いを考える―などを勧めた。

 ロシアのプーチン大統領が軍事行動に踏み切った背景や、ロシアに対する日本の経済制裁などについても解説。「ロシアによる軍事侵攻は、主権国家への明らかな侵略。力による外交は絶対あってはならない」と強調し、「ウクライナ侵攻を世界と日本の未来について考える大きな契機にしよう」と呼び掛けた。

 生徒たちは数人ずつのグループに分かれ、「戦争終結に向け、わたしたちに何ができるか」を話し合った。「募金や避難民の支援など、ウクライナへの人道支援を行う」「『NO WAR』の声を上げ続ける」「ウクライナで何が起きているか、SNS(会員制交流サイト)で正しい情報を発信し続ける」などの意見が出た。

[写真説明]戦争終結に向け、わたしたちに何ができるか―。意見交換する生徒たち=神戸市西区伊川谷町長坂、伊川谷高校

※同校は本年度、日本新聞協会のNIE実践指定校(継続校)に内定。「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。