神戸新聞アドバイザーが講師に
兵庫教育大学付属中学校(加東市山国)の生徒たちが、国連の「SDGs(持続可能な開発目標)」に関連した記事を選び、調べ学習した成果をまとめた新聞の発表会が3月10日、同校であった。
情報収集・活用のスキルを身に付ける「ニュースです! 編集長」を選択した1、2年生14人。昨年12月から数人の班ごとに、関心のある新聞記事について調べ学習し新聞にまとめたのに続いて、各自で今回の新聞製作に取り組んできた。
製作にあたっては、神戸新聞社が開発したアプリ「ことまど」を活用した。
発表会では、生徒一人一人が、脱炭素社会の実現やミャンマー国軍クーデター1年、プラスチックごみ問題などを取り上げた紙面を紹介。なぜ、その記事を選んだのか▽SDGsの目標達成に向け、自分ができること▽紙面づくりの工夫―を話した。
神戸新聞NIXの三好正文シニアアドバイザーが生徒たちの取り組みや紙面を高く評価し、「わたしたちはウクライナ有事の真っただ中にいる。これからも社会の動きに関心を持ち続けてほしい」と呼び掛けた。
生徒たちが製作した紙面は、こちら。
生徒たちが発表した紙面づくりの工夫は次の通り。
記事の内容がすぐ分かるような見出し▽選んだ記事の出典を書く▽多様な取り組みの中から具体例を上げる▽複数の関連記事を入れ、内容を深める▽内容を具体的にするためインタビュー記事を盛り込む▽印象的な写真を掲載▽グラフ、図解を用いる▽ミャンマーのクーデターの記事を選んだ。あえて住民の笑顔の写真を使うことで、この問題について読者に問いかけた▽興味を引く題名▽写真と図解を関連づける▽記事を読み進めやすい文脈の工夫
[写真説明]「ことまど」で製作した新聞を紹介する生徒=兵庫教育大付属中
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。