記者派遣

兵教大付属中で神戸新聞社員 新聞で「調べ学習」指導

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 NIE(教育に新聞を)の一環として、「新聞を使った調べ学習」の授業が昨年12月16日と21日、1月13日、加東市山国の兵庫教育大付属中学校であり、1、2年生14人が参加した。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

    情報収集・活用のスキルを身につける「ニュースです!編集長」を選択した生徒たちで、それぞれ1~2月、国連の「SDGs(持続可能な開発目標)」からテーマを選び、調べたことを記事にまとめ、ポスターセッションで発表する。

 「調べ学習」は、手始めにグループで取り組んでみようと企画。生徒たちは3、4人ずつに分かれ、日刊各紙から関心のあるニュースを選んで意見交換し、分からない言葉や記事の背景を調べた。続いて、記事を模造紙に貼り付け、調べた内容や感想を書き込んでいった。

 生徒たちが選んだ記事は、ヤングケアラー(日常的に親の世話をする若年層)の問題や、オンライン裁判、防衛省のミサイル射程延長、米国の竜巻被害と時事性が高く、バラエティーに富んだ。

 ヤングケアラー問題の記事を取り上げたグループは他のグループにも意見を聞き、「身近な問題と知った。コロナ禍が問題をより深刻にしている」とまとめた。オンライン裁判では画面越しで被告の権利がどう保護されるか、ミサイル射程延長では北朝鮮のミサイルの速度や各国の現状、米国の竜巻被害では同様の竜巻が北関東でも発生していたことなど、各グループがニュースの裏側に切り込んだ。

[写真㊤]調べた内容を発表する生徒たち=いずれも兵庫教育大付属中hyokyoudaihutyuu211216.JPG

[写真㊨]選んだ記事の背景を調べる生徒たち

   生徒の感想 高井瑞生さん「さまざまな視点から出来事に注目し深く掘り下げることが楽しくできた。個人的にも新聞記事を深く読んでいきたい」、牧野馨鈴さん「それぞれが違った問題について発表していて学べてよかった。今後に生かしたい」

※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

1月27日から続くSDGsの新聞作り、授業の記事