1票の意義を考える「選挙報道と主権者教育」の授業が12月16日、尼崎市南武庫之荘4の南武庫之荘中学校であり、2年生約210人が参加した。
県NIE推進協議会は本年度から、記者派遣事業の一環として「主権者教育」に取り組んでおり、中学校でも授業を行う。「18歳選挙権」が導入されたのは2016年。今年10月の衆院選では10代投票率は43・01%(総務省の抽出調査による速報値)と回復傾向がみられた。SNSを通じ若者に投票を呼び掛ける運動も起こった。
授業は、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。生徒たちは「どの政治の争点に関心があるか」を考えるグループ討議などを通じ、1票の大切さを学んだ。生徒たちが上げた争点は、コロナ下の医療・保健や経済・財政のほか、男女共同参画社会の推進や宇宙開発など多岐にわたった。
三好アドバイザーは「関心をもった争点について友達や家族で話し合ってみよう」「18歳になったら投票に行こう。意見がぴったりでなくても、よりよい候補者を探す努力を」と呼び掛けた。
[写真説明]関心のある政治の争点について話し合う生徒たち=南武庫之荘中
※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。生徒の選んだ「関心のある政治の争点」はこちら。
※日本新聞協会NIEサイトにも「1票の意義考えよう 兵庫県推進協が主権者教育で出前授業」としてリポートが掲載されています。リポートは こちら。