セミナー・発表会・公開授業

【寄稿】神戸高塚高校の探究活動について

 ※11月26日の公開授業(発表)で事例発表した神戸高塚高校の伊東琢麿教諭に、ねらいや展望をご寄稿いただきました。

                           伊東琢麿・兵庫県立神戸高塚高等学校教諭

◇ねらい

 本校では3年間の探究プログラムを設定し、内容知(世界・日本・地域社会の現状、SDGsの視点)と方法知(探究プロセス、コミュニケーション力、言語運用能力、情報リテラシー)の習得、及び、これからの社会生活でも求められる「情報収集力・分析力」「課題発見力」「情報整理力・まとめる力」「発表する力」の育成を目指しています。

◇感想

 NIEの活動は、世界にあふれる、さまざまな出来事へのアプローチとして最適だと考えています。複数の新聞から得られる、さまざまな分野の情報は、生徒の興味・関心を引き、「答えのない問い」へ挑戦する第一歩になっています。今後ますますDXが社会的に進んでいきますが、机上でさまざまな情報に一度にアクセスできるメリットは大きいと感じています。引き続き複数の新聞を探究活動に利用できればいいと考えています。

◇今後の展望

 本年度で3年のプログラムをすべて実践できました。3年生の生徒のアンケートには、「社会への関心を持つようになった」「今後の社会生活で役に立つ知識や技術が身についた」「大学で学びたい内容が見つけられた」等の意見が見られました。今後も引き続き、生徒の興味・関心・進路に応じた分野について、生徒自身が役に立つと思える活動を展開できるようにプログラムを改善していきます。

   また、本校の探究活動の趣旨に賛同し、ともに歩んでくださる人と協働して本校の探究プログラムを推進していきます。