お知らせ

2021年度NIE実践指定校 県内20校の抱負<継続校編>

  2021年度のNIE実践指定校全20校の校長と実践代表者に本年度の抱負を寄稿してもらった。多様な取り組みがそろった。まずは、継続校からー。(敬称略)

 新聞を身近な存在に
 【伊丹市立天神川小】
        校長    津田 康子
        実践代表者 渡邊 奈美
 本校は本年度、実践2年目を迎える。昨年度の実績として、子どもたちが新聞に興味をもち、内容を深く読みとろうとする姿勢を育成することができた。本年度は、昨年度の取り組みを継続しつつ、朝学習の視写など、学年の範囲を超えて、新聞を身近に感じることができ、生活や学習などで必要な情報を選び、活用できる児童の育成を目指したい。

 全校で「NIEノート」
 【西宮市立浜脇中】
        校長    辻村  隆
        実践代表者 渋谷 仁崇
 本年度から、全学年で各自が「NIEノート」作成に取り組む。記事を読み、まとめ、感想を持つことで社会全体の動きが見える。あらゆる分野へ興味関心が高まり、主体的に考えるねらいがある。昨年度同様、書画カメラでのプレゼン能力を身につけ、各自に配布されたPCも活用、互いの発表がより理解しやすい環境を目指し多面的に物事を考える力を伸ばすねらいがある。

 探究的な学びを推進
 【兵庫教育大学附属中】
        校長    上野 佳哉
        実践代表者 橋本美砂子
 本校の目指す生徒像は「物事を多面的に理解し新たな価値を共創できる子ども」である。また目指す大人像は「未来を語れる本物の大人」である。昨年度は、記者による「震災報道」の講演会後、記者・生徒・教員の三者によるパネルディスカッションを行った。本年度もNIEの活動を通じて、大人も子どもも、答えのない問いに対し、探究的な学びを推進していきたい。

 小学校でもNIE実践
 【愛徳学園中・高】
        校長    宮内 健一
        実践代表者 米田 俊彦
 本校で進めている「Rainbow Program」では問題発見・解決力や思考力など「7つの力」の育成を図っている。その中で新聞を読み、ICTを用い、生徒の考えを深める授業に取り組んできた。本年度はさらに、本校小・中・高校の児童・生徒たちが新聞を通して互いに考えを深め学び合う授業を考え、実践していきたい。

 読み比べで表現力培う 
 【蒼開中・高】
        校長    阪口 寛明
        実践代表者 奥村 智紀
 本年度より新入生に対して1人1台Chrome Book端末を導入し、WIFI環境の整備がなされるなど本校においても学習環境が大きく変化した。この学習環境を生かし、紙媒体はもちろんのことICTの活用を通じた情報収集力・判断力・発信力を育みたい。また昨年度からの継続で、各社の記事の読み比べを通じ、多様な価値観の育成や表現能力の向上も図りたい。

 興味に応じ探究活動
 【県立神戸高塚高】
        校長    高本 正道
        実践代表者 伊東 琢麿
 昨年度に引き続き1年の総合的な探究の時間で、NIEで提供していただく6紙を利用する。我々が直面している地域社会等の諸課題を読み解き、その解決法を探る活動を通して、情報収集力・分析力・整理能力の基礎を身に付ける。昨年度、NIEで基礎的な力を身に付けた生徒は、2年でその力を活用して個人の興味・関心・進路に応じたテーマについて探究活動を行う。

 課題発見に新聞活用
 【県立兵庫高】
        校長    升川 清則
        実践代表者 岩見 理華
 本校は昨年度、文部科学省「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」(グローカル型)の指定を受け、「総合的な探究の時間」において、SDGsの視点に基づく世界の課題に繋がる地域の課題を生徒自らが発見し、解決に向けた取組を推進している。NIEは、新聞記事を通して課題を発見し、研究をまとめる段階で活用し、批判的思考力と表現力の涵養を目指す。

 記事通じ防災考える
 【県立明石西高】
        校長    樫木 直人
        実践代表者 上田多江子
 本校は、1年次の総合的な探究の時間を中心に、新聞活用に取り組んでいる。今まで新聞に触れる機会が少なかった生徒への「新聞読み方講座」に始まり、最終的には新聞等を活用した論文を作成し、「学びに向かう力」の育成を目指す。論文のテーマは「防災・災害」とし、阪神・淡路大震災等の過去の学びを継承し、来るべき大災害への備えを考える機会ともしたい。

 課題解決力を育てる
 【県立西宮高】
        校長    萩原 健吉
        実践代表者 宮垣佳寿子
 本校は、1年次で地域的な課題、2年次でグローバルな課題(SDGsのゴール)の解決に向けた探究学習に取り組んでいる。この取り組みの中で、新聞を重要な情報ソースと位置づけ、生徒の問題発見能力や資料活用能力を伸長している。NIEを通して、社会での事象背景を世界的な視野で想像し、主体的に課題解決策を見出す思考力・行動力を身につけさせたい。

 多様な価値観育てる
 【県立多可高】
        校長    殿井 瑞穂
        実践代表者 植山 正彦
              盛岡 宗太
 本校では、新聞を活用して、主体的・対話的に他者と意見交換することで、多様な価値観を育み、めざましい社会の変化や進歩に適応できる生徒の育成を目指す。新聞記事を通して地域や社会の諸問題に目を向け、積極的に課題解決を探る態度を育成する。NIE実践指定を有効活用することで、感性を働かせて一人一人が力強く生きる力と、社会情勢に対応できる力を養う。