セミナー・発表会・公開授業

ニュース読み比べ 挑戦 姫路・豊富小中で公開授業

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    新聞を教育に活用するNIE(教育に新聞を)の公開授業が1月26日、姫路市豊富町の小中一貫校、市立豊富小中学校で開かれた。

 同校は一貫校になる前の2019年度から、NIE実践指定校になっている。この日は、井上佳尚教諭による7年生(中学1年)の国語の授業が、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」で全国に中継され、教育関係者ら約50人が視聴した。

 生徒たちは全国紙2紙と地方紙1紙から気になったニュースを読み比べ、表現の違いや書き方について考えたことを、パソコンを使って項目ごとに色分けし、電子黒板に書き込んだ。

 奥田裕亮君(13)は「写真やグラフがどんな意味で記事につけられているかに注目した。それぞれの新聞に違った視点があることがわかった」と話した。=27日付読売新聞朝刊姫路版

[写真説明]新聞を読み比べて気づいたことをパソコンに打ち込む生徒たち(姫路市で)

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環として、複数の新聞を比較して違いをまとめる公開授業が1月26日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であった。中学1年にあたる7年生29人が3~4人の班に分かれ、関心のある記事3本について意見を交わした。

 新型コロナウイルス対策のため見学はオンラインで行われ、県内外の教育関係者ら約50人が参加した。生徒たちも口頭での議論を控え、各自がパソコンの学習支援アプリに意見を書き込んで共有した。

 授業に先立ち、班ごとに同じ日付の全国2紙と地元紙が配られており、この日は事前に選んできた記事の表現を比較。金田元佑(けんすけ)さん(13)は昨年11月にオーストリアの首都ウィーンで起きた銃撃事件に関心を持ったといい、「これまではどの新聞も同じことを書いていると思っていた。どう伝えるかで読者の持つ印象や考えが変わることもあると思う」と話していた。

 担当した井上佳尚(よしひさ)教諭(37)は「複数の新聞を読み比べることで、いろいろな角度から物事を見る力を身に付けてほしい」と話していた。(安藤真子)=28日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真説明]新聞記事を読み比べ、気付いた違いをパソコンに打ち込む生徒ら=豊富小中学校

 生徒の感想 井川美紅さん(13) ANAの過去最大赤字予想の記事を比較して「数値の変化に焦点を当てた記事や、コロナの影響を書いた記事があった。同じことを違った角度から分析していると知った」

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を、「セミナー・発表会・公開授業」に参加者のみなさんの感想を掲載しています。

 日本新聞協会NIEサイトにも公開授業のリポートが掲載されています。リポートはこちら

  読売新聞教育ネットワーク(読売新聞の教育ポータルサイト)にも記事が掲載されています。記事はこちら