セミナー・発表会・公開授業

「社会問題、新聞で考えるように」 神戸・愛徳学園高で公開授業

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環で、関心のある新聞記事をまとめる公開授業が11月24日、神戸市垂水区の愛徳学園中学・高校であった。高校2年生約20人が「3大ニュース」を選び、自分の考えと共に発表した。

 兵庫県NIE推進協議会が企画。同校は本年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定された。新型コロナウイルス対策としてビデオ会議アプリも導入し、県内外の教育関係者ら約30人が見学した。

 生徒らは興味のある記事を学習支援アプリで整理。重要度や関心度を分析し、順位を付けてグループ内で発表した。臼杵(うすき)梨々菜さん(17)は、書籍の電子化などを取り上げ「情報やデジタル関係に興味がある。授業をきっかけに新聞を読み始め、社会問題を考えるようになった」と話した。

 授業を担当した米田俊彦教諭(55)は「まとめや発表を通じて情報を生徒自身の知識とし、進路を考えるのに生かしてほしい」と話していた。(太中麻美)=25日付神戸新聞朝刊ひょうご総合面

[写真説明]興味のある記事について発表する生徒ら=神戸市垂水区歌敷山3

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 神戸市垂水区の愛徳学園高で11月24日、新聞を教育に活用するNIE(教育に新聞を)の公開授業が開かれた。

 愛徳学園中・高等学校は今年度から、NIEの実践校に指定されている。この日は「国語表現」の授業が公開された。

 参加した2年の生徒20人はまず、米田俊彦教諭(55)が選んだ記事などから、それぞれの「今年の3大ニュース」を選定。その後、グループに分かれ、なぜその記事を選んだのかなどについて、意見を交わした。

 生徒の臼杵梨々菜さん(17)は「ビッグデータの活用やデジタル社会に興味があり、新聞を読んで、便利な社会の弊害も考えるようになった。新聞を読むと、世界が抱える問題への発見がある」と話した。=25日付読売新聞朝刊神戸明石版

[写真説明]新聞を手に取り、気になる記事を見つける生徒たち(神戸市垂水区で)

 生徒の感想 西村友希さん「記事の分類・整理を通して自分の考えを整理でき、自分の新しい点も発見できた。他者の発表に対して意見を述べ、さらに考えていくのは楽しく、社会に出てからも役立つと感じた」

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を、「セミナー・発表会・公開授業」に参加者のみなさんの感想を掲載しています。

 日本新聞協会NIEサイトにも公開授業のリポートが掲載されています。リポートはこちら