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淡路人形浄瑠璃の魅力、見出しに 淡路・志筑小

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    新聞を教育に活用するNIE(教育に新聞を)の公開授業が10月20日、淡路市立志筑小学校であり、淡路島の人形浄瑠璃について学んでいる6年生が、学習成果をまとめる壁新聞の見出しを考えた。

 児童たちは、人形浄瑠璃の歴史や人形の仕組み、操り方などをグループごとに学んでおり、集大成として新聞を作る。この日は「魅力的な見出しを考える」をテーマに設定。南志乃婦(しのぶ)教諭が、新聞にはメインの「主見出し」、サブの「袖見出し」があり、伝えたいことを短く、興味を引くように工夫していることを説明した。

 児童たちは「四国を中心に全国へ」「複雑すぎる人形の仕組み」など、ポイントをつかんだ見出しを発表。「具体的な場所や数字を出すと分かりやすい」などの意見を出し合った。簑田真緒さん(11)は「一人一人が自分の意見を持ち、興味を引く見出しを考えられた」と話した。

 授業の様子は、新型コロナウイルス対策としてウェブ会議システム「Zoom」でも公開され、約25人の教諭らが視聴。終了後には意見交換会も開かれた。=21日付読売新聞朝刊淡路版

[写真説明]人形所瑠璃の魅力を伝える見出しを考える児童たち(淡路市で)

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 教育現場で新聞を活用するNIE(教育に新聞を)の公開授業(県NIE推進協議会主催)が10月20日、淡路市の市立志筑小学校で行われ、6年1組の約30人が淡路島の伝統芸能の一つ「淡路人形浄瑠璃」の魅力を伝える見出しを考えた。

 同校は昨年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定。淡路人形浄瑠璃を題材にした新聞づくりを進めている。新型コロナウイルスの影響で今年度の県内での公開授業は初めてで、教育関係者らがオンラインで視聴した。

 公開授業では南志乃婦(しのぶ)教諭が「見出しは短く、興味を引く、伝えたいことを盛り込んで」と指導。児童らは10グループに分かれ、歴史や海外公演などテーマごとに主見出しと脇見出しをつけて発表した。

 児童らは「問いかけになった見出しで分かりやすい」などと評価したり改善点を指摘したりし合ったが、「短い言葉で見出しをつけるのは難しい」と話していた。=21日付産経新聞朝刊神戸版

[写真説明]志筑小学校で行われたNIEの公開授業(淡路市)

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 NIE(教育に新聞を)活動の一環として、効果的な「見出し」について考える公開授業が10月20日、淡路市立志筑小学校であった。6年1組の児童約30人が、郷土の魅力を伝えようと知恵を絞った。

 県NIE推進協議会が企画。同校は2019年度から日本新聞協会のNIE実践校に指定されている。今年は新型コロナ感染対策として、ビデオ会議アプリも導入。県内外の教育関係者ら約30人が参加した。

 見出しの題材に選んだのは、児童が総合学習で取り組む地域の伝統文化「淡路人形浄瑠璃」。グループごとに「演目」や「人形」などのテーマを決め、「なんとびっくり30個以上」「3人で息を合わせる人形遣い」などと自由な発想の見出しを発表した。

 細川瑞生君(11)は「限られた字数の中に、言いたいことをまとめるのが難しかった」。担任の南志乃婦(しのぶ)教諭は「子どもたちは、言葉で相手に思いを伝えることの大切さを学ぶことができたと思う」と話した。(内田世紀)=21日付神戸新聞朝刊淡路版

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sizukisyoumiyoshi.JPG[写真説明]淡路人形浄瑠璃の魅力をどう見出しにしたか―。意見交換する児童たち=志筑小学校(撮影・兵庫県NIE推進協議会)

 児童の感想 繁田悠希君「各班の見出しについて意見を交わしたのを生かし、読んだ人がうれしくなるような新聞を作りたい」、田中佑奈さん「ほかの班が付けた良い見出しが役に立った。みんなに分かりやすい新聞を作りたい」

 ※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を、「セミナー・発表会・公開授業」に参加者のみなさんの感想を掲載しています。

 日本新聞協会NIEサイトにも公開授業のリポートが掲載されています。リポートはこちら