新聞を教育に活用する「NIE」の出前授業が10月7日、淡路市立志筑小学校であり、読売新聞洲本支局の加藤律郎記者(51)が、約70人の6年生に取材のコツなどを伝えた。
記者歴27年目で、阪神大震災をはじめ災害取材の経験も多い加藤記者は、新聞には多くの情報が掲載されていることを紹介。「全て読むのは大変。見出しと前文で、内容が分かるように作られています」と説明した。
児童たちは実際の記事を使って見出し作りにチャレンジし、難しさや面白さを味わった。また、自動車同士の衝突事故を想定した模擬取材も体験。「信号はあったのですか」「運転手以外に乗っていた人はいましたか」などと次々に鋭い質問をしていた。
志筑小では授業で人形浄瑠璃について学んでおり、子どもたちはその成果を新聞にまとめて地域住民に紹介する予定。竹中琉晟(りゅうせい)君(11)は「見出しや前文に伝えたいことを盛り込むのが大切だと分かった。新聞作りに生かしたい」と話していた。=8日付読売新聞朝刊淡路版
[写真説明]新聞の読み方を加藤記者から教わる6年生たち(淡路市立志筑小で)
児童の感想 蓑田大生君「新聞の構成や、大切なことを分かりやすく伝える見出しの役割がよく分かった」、田中伶奈さん「大坂なおみ選手が全米優勝した記事の見出しを考えるのが楽しかった」
※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。