2020年8月アーカイブ

神戸鈴蘭台高校(6月26日・7月10日、対象・2年生12人) 神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「インタビューのコツ」「新聞の作り方」を教えた。昨年度に続いての登壇。生徒が互いの「将来の夢」を尋ねた記事の講評もした。今後、生徒は神戸で活躍する人のインタビュー記事を作る。

生徒の感想一覧

記事を掲載した新聞完成後の感想一覧

 兵庫県NIE推進協議会は当協議会ホームページに、NIE実践指定校で記者派遣事業を受講した児童生徒のみなさんの感想を多数掲載する「わたしの感想NIE」コーナーを新設します。

 記者派遣事業は当協議会の目玉事業のひとつで、例年、指定校全20校でおおむね年一度実施しています。各新聞・通信社の記者が学校に出向いて授業を行うほか、本年度は新型コロナ感染拡大防止のためオンライン授業にも取り組んでいます。

 これまで授業の様子は新聞に記事を掲載するほか、当協議会ホームページ、「兵庫NIEニュース」(年3回発行)でお伝えし、それぞれ数人の児童生徒の感想を載せてきました。

 「わたしの感想NIE」コーナーは、さらに多くの児童生徒の感想を掲載し、みなさんに授業を振り返ってもらうほか、記者派遣事業の質向上にも役立てようというねらいです。

 すでに授業を終えている神戸鈴蘭台高校、神戸高塚高校、姫路市立豊富小中学校から順次アップしていきます。ご期待ください。

                                      兵庫県NIE推進協議会

 

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、兵庫県NIE推進協議会(事務局・神戸新聞社内)のNIE実践校を対象にした記者派遣事業で、オンライン授業が活発になっている。1学期に2校で実施した。中身の充実を図るため新聞・通信社の複数記者が講師を務めたり、テレビ画面越しの質疑応答を増やして双方向性を保ったりし、工夫を重ねている。

 2学期は数校で、各生徒に配備されるタブレット端末を活用したオンライン授業を予定。数人のグループごとに新聞を作る「オンラインまわしよみ新聞」の計画も進めている。

 同協議会は学識経験者や兵庫県教育委員会、神戸市教委、県内の学校、新聞・通信社で組織し、学校教育の現場で新聞の活用を進めている。記者派遣事業は目玉事業の一つで例年、実践指定校20校に各社の記者が出向いて授業をしている。

 2020年度は、新型コロナ対策としてオンライン授業にしたい、という依頼が少なくない。

 神戸高塚高校(神戸市西区美賀多台9)では7月10日、時事通信社神戸総局の丸山実子総局長と、同協議会事務局長で神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが「情報の扱い方、新聞の役割」をテーマにオンライン授業を行った。テレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で録画し、夏休み中に1年生200人が視聴した。

 姫路市立豊富小中学校(姫路市豊富町御蔭)でも同30日、三好アドバイザーが小学5年の103人を対象に「新聞の読み方」をテーマにオンラインで授業を展開。ビデオ会議サービス「グーグルミート」を活用して、この日の朝刊から新型コロナの関連記事を探すワークショップも実施した。

 同校の井上幸史教頭は「大人数でも均質な授業を受けられ、パワーポイントの情報を全員が共有している一体感もある。オンライン授業の可能性を感じた」と話す。

 新型コロナの影響による休校などで授業数の確保が難しくなる中、神戸高塚高のように、録画した授業を生徒に自由に視聴してもらう方式も選択肢の一つだ。

 また、授業をスムーズに進めるためにパワーポイントの充実が欠かせない。対面授業と違った魅力づくりも求められる。

 一方で、対面授業の場合は記者がフェースシールドやマウスガードを着用したり、児童・生徒との距離を保ったりして感染防止対策に力を入れている。

三好 正文(兵庫県NIE推進協議会事務局長)(8月23日)

[写真説明]当日朝刊から新型コロナの関連記事を探す児童=姫路市立豊富小中学校(同校提供)

兵庫NIEニュースを発行しました。第63号となる今回は8ページです。新型コロナウイルスによる長期休校中や授業再開後の実践校の対応や、オンライン授業を含む記者派遣事業の様子などを紹介しています。

下記リンクからPDFファイルをご覧いただけます。

NIEニュース(63号)・PDFファイルを開く

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 情報の扱い方や新聞の役割を学ぶ授業(録画)が神戸市西区美賀多台9、神戸高塚高校1年生200人に配信された。時事通信社神戸総局の丸山実子総局長と、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 同校は日本新聞協会のNIE実践指定校。授業は新型コロナウイルス感染防止のため、テレビ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で録画したものを使用。生徒たちが視聴し、夏休みの課題の新聞を活用したワークシート作成に役立てる。

 丸山総局長は香港の国家安全維持法のニュースを通し、「情報の取り扱いで最も重要なのは確認作業。一人より二人、より多くの人に話を聞き事実を追い求めることが必要だ」と説明した。三好アドバイザーは新型コロナ報道を例に、「新聞の特長は記事の網羅性や一覧性。新聞で社会とのつながりを感じてほしい」と呼び掛けた。=8月3日付神戸新聞朝刊神戸版

[写真説明]情報の扱い方について解説する時事通信社神戸総局の丸山総局長

 生徒の感想 原山千鶴さん「通信社は海外のニュースを日本に教える役割を持っていて、それも世界中にあって驚いた。SNSで情報を得るときに出典はどこか調べようと思った」、山本優さん「世界のニュースは時差を考えて送るのがすごい。大変だなとも思った。相手国との人間関係を保たないといけないと聞いて、日々努力していると思った」、木下倫加さん「得られたことは『正しい情報をしっかりと得てから意見を発信することの大切さ』です。ネットには事実を分かった上で人を傷つけないよう接したい」、安藤優人さん「記事ができるまでに多くの人が関わっていることや、情報を取るまでに大変な苦労があったり、本当のことかしっかり確認しなければならないと気づいた」

 ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。