6年生27人が、新聞の記事の読み比べにより、消費増税について自分の考えをまとめていく授業をご覧いただいた。
10月、税率が8%から10%に引き上げられた消費税は、児童にとって自分の生活との関わりが大きいため関心も高い。授業で取り上げることで、それに関わる国会・内閣・税金などのそれぞれの働きを具体的に理解させることができると考えた。
増税に関する3つの新聞記事を読み比べ、これまでの学習をもとに、賛成か反対かに分かれて討論を行った。読み比べにより、少子高齢化や社会保障、軽減税率など多様な見方から考えることができた。また、授業前は、「物価が高くなるから反対」という意見も多かったが、授業後は、「これからの社会のためには必要だから賛成」「一部の人しか得しないから反対」など、多様な見方をもって自分の考えをまとめることができた。
次は授業で深めた学びをもとに、消費増税についての自分の考えを新聞投書欄に投稿する。新聞を通して社会事象への関心を高め、投稿によって社会に参画できる児童の育成を目指していきたい。
藤池陽太郎(加古川市立川西小学校教諭)(12月6日)