2021年3月アーカイブ

多可高校 生徒の感想

■多可高校(3月19日、対象・1年生75人) 産経新聞神戸総局姫路駐在の小林宏之記者が「新聞に目を向けて」と題して講演した。ネットが普及する中、新聞記事の特長として、責任の所在が明らか▽見出しの大小などでニュース価値が一目で分かる▽一つの新聞の情報量は文庫本1冊に匹敵するーなどを挙げた。 

生徒の感想一覧

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 教育現場で新聞を活用する「NIE」活動の一環として、多可町中区の県立多可高校で3月19日、産経新聞神戸総局姫路駐在の小林宏之記者が授業を行った。「新聞に目を向けて」と題し、1年生75人に新聞の魅力や取り巻く状況などについて話した=写真。

 同校は今年度、日本新聞協会からNIE実践校の指定を受けた。校内に新聞閲覧コーナーを設け、社会や国語などの時間に新聞を読み、議論を深める授業を進めてきた。

 小林記者は「インターネットの普及で新聞の在り方が激変している」と現状を説明。その一方、新聞記事は責任の所在が明らかであること、見出しの大小や記事の掲載位置などで各ニュースの価値が一目で分かることなど、新聞の優れた点を紹介した。

 また、新聞を手に「一般記事だけでなく首相の動向や人生相談、小説などさまざまなコンテンツが一つの新聞に掲載され、その情報量は文庫本1冊に匹敵する」と説明、新聞に関心を持つよう勧めた。=20日付産経新聞朝刊播州面

 生徒の感想 笹倉勝さん(16)「記者の仕事を知ることができた。X JAPANのボーカルToshIさんら有名人に話が聞けてすごいと思った」、藤本菜月さん(16)「スマホで情報を入手していたが、これからは、より詳しく情報が分かる新聞も読むようにしたい」

   ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

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 淡路市志筑の県立津名高校(魚井和彦校長)で3月15日、「新聞記者の仕事について」と題した授業があった。新聞を教育現場に採り入れるNIE活動の一つ。朝日新聞神戸総局長の堀江泰史記者(57)が1、2年生計約320人に話した。

 堀江記者は、2018年11月に日産自動車の元会長カルロス・ゴーン被告が逮捕された際に、朝日新聞が翌日の朝刊より先にデジタル版で「逮捕へ」と速報したことを紹介。「以前、特ダネは新聞で報じるのが常識だったが『紙もデジタルも』の時代になった」などと話した。

 2年生の岩井祐樹さん(17)は「張り込みをするような取材方法など、初めて知ることがあって面白かったです。自宅は神戸新聞を取っていますが、もっと読みたいと思いました」と話した。=16日付朝日新聞朝刊神戸版

[写真説明]新聞記者の仕事について話を聞く生徒ら=淡路市の県立津名高校

 生徒の感想 中村七星(ななせ)さん(2年)「興味のあるニュースを読めるデジタル版の良さも分かった」、野田愛加(まなか)さん(2年)「夜討ち朝駆けなど苦労して記事を作っていることを知り、新聞を読もうと思った」、谷口航大さん(2年)「取材相手に心を開いてもらう、地道な仕事だと知った」

    ※「わたしの感想NIE」に生徒のみなさんの感想を掲載しています。

津名高校 生徒の感想

■津名高校(3月15日、対象・1、2年生320人) コロナ禍で2019年度の実施が1年延期されていた。朝日新聞神戸総局の堀江泰史総局長が「新聞記者の仕事について」をテーマに授業を行った。「特ダネを報じるのも『紙もデジタルも』の時代になった」などと説明。発表に頼らない取材方法にも触れた。

 

生徒の感想一覧

■姫路市立豊富小中学校(3月10日、対象・6年生88人) 同校NIE研究チームが企画。神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務め、過去1年分の神戸新聞「写真ニュース」から気になる記事を選び、パソコン上で意見交換して新聞を作る「まわしよみ新聞」のワークショップを行った。

 

児童の感想一覧

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神戸新聞アドバイザーが講師に

 関心を集めた新聞記事を題材に意見交換し、オリジナルの紙面を作る授業が3月10日、姫路市豊富町御蔭の豊富小中学校であった。6年生の3クラス計88人は、それぞれ別のクラスの児童と3人一組になり、パソコンを通じてやりとりを重ねた。

 同校のNIE(教育に新聞を)研究チームが企画し、神戸新聞NIX推進部の三好正文シニアアドバイザーが講師を務めた。

 子どもたちは事前に神戸新聞の「写真ニュース」から選んだ記事を学習支援アプリで共有。テニスの大坂なおみ選手が全米オープンで優勝した記事や、新型コロナウイルスに感染して亡くなったタレント志村けんさんの訃報などに注目した児童が多く、それぞれ選んだ理由をパソコンに打ち込んだ。

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  紙面で最も大きなスペースを割くトップ原稿は投票で決め、記事の配置もパソコン上で相談して構成した。村前美月さん(12)は「読んでほしい記事を目立たせることで、内容がより伝わりやすくなると感じた」と話した。(安藤真子)=12日付神戸新聞朝刊姫路版

[写真㊤]別のクラスの同級生とパソコンで作った新聞について発表する6年生の児童=豊富小中学校[写真㊨]児童がパソコン上で意見交換しながら作った紙面の一例。大坂選手の全米オープン優勝(昨年9月)をトップ記事に選んだ

 児童の感想 西尾啓介さん(12)「プロ野球や政治のニュースなど、それぞれが違う視点で記事を選んでいたのが面白かった。知ってもらいたい記事を大きくすると目に留めてもらえる」

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※「わたしの感想NIE」に児童のみなさんの感想を掲載しています。

  日本新聞協会NIEサイトにも「オンラインで『まわしよみ新聞』」としてリポートが掲載されています。リポートはこちら

ワークショップの主な流れ(4月11日付神戸新聞朝刊教育面から)