2019年3月アーカイブ

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   共同通信社神戸支局の儀間朝浩(ともひろ)支局長がこのほど、淡路市志筑の津名高校で「紛争地を取材する」と題して講演した。同校は2018年度から日本新聞協会のNIE(教育に新聞を)実践校に指定されている。
 儀間支局長は03年のイラク戦争当時、米軍の従軍記者だった体験を披露。砲撃の瞬間や取材拠点となった装甲車の車内などの写真を映しながら「突然、銃撃戦に巻き込まれたときは大変怖い思いをした」と話した。
 1996~97年の在ペルー日本大使公邸占拠事件では、人質解放までの緊迫した取材の様子を伝えた。
 生徒からの「なぜ危険なところに取材へ行くのか」との質問に、「紛争地の現実を伝えたいとの思いが強かった」と答えた。=3月11日付神戸新聞朝刊淡路版

 生徒の感想 「記者は記事第一で後は二の次かと偏見を持っていたが、全然そんなことはなく、分別をつけて報道すべきか否かを考えるのだと知った」「儀間さんの声は淡々としていたが、きっとつらいことや厳しいことがたくさんあったんだと(戦地の)写真を見て思った。新聞はたくさんの思いや考えが詰まったものだと感じた」